矢花くん21歳のお誕生日おめでとう!



わたしの中で現在「自担」と呼べるふたりのうちのひとりである矢花黎くんが、本日810日、21歳の誕生日を迎えました。本当は練りに練ったブログを書くつもりだったのだけれど、矢花くんの誕生日をどうやってお祝いしようかと考えていたらあっという間に時間が過ぎ、サマステで忙しくしていたら日付を超えていたので、今慌ててこの文章を書いています。これは計画性のないオタクが深夜に自分の気持ちをつらつらと書くだけの文章なので、矢花くんはもちろん読まないでほしいし、誰かに読んでもらうのも申し訳ないくらいですが、こうして形にすることで今の矢花くんへの気持ちを残しておきたいので、ブログに書きます。ただ、矢花くんだけは、本当に読まないでください。誕生日のメッセージカードを今日中に出すのでブログはやめてください。


去年のサムパラで、嶺亜くんがうちの矢花も20歳になって、と挨拶の中で言うとき、20歳の矢花くんのものすごくキュートな表情がカメラに抜かれるのが大好きで毎回楽しみでした。水を飲みながら目をまんまるくするお顔がかわいすぎてカラオケで倒れたのを覚えています。有観客ライブを開催できるようになったいま、やっぱり生のほうが好きだと思ってしまうけれど、あのときできる精一杯のことをやろうと、矢花くんが中心となって考えてくれたサムパラがすごく好きでした。矢花くんの初めてのソロ曲である「I know.」も、矢花くんの思考のわかる(ような気がする)ところとわからないところがどっちもあるのが楽しくて、髪を振り乱してパフォーマンスをする矢花くんの熱気が画面越しからも伝わってきて、好きだなと思いました。画面の向こうでニコニコと楽しそうに楽器を鳴らして、真剣な顔でダンスをする姿を見て、早く会いに行けるようになることを強く祈りました。


20歳の矢花くんを初めて見たのは内パラでした。2019年はタイミングが合わず見に行けなかったことをずっと後悔していたので、決まったときはすごくすごく嬉しくて、毎日国際フォーラムまで行く道もずっと浮き足立っていました。そのせいか1日遅刻して入れなかったりもしましたが(一生の不覚)、それ以外の公演は全部入ることができて、矢花くんの活躍を目の前で見られて本当に感動しました。正直なところ、推しがバックバンドを務めるライブに行ったことがなく、メインではないから楽しくなかったらどうしようと失礼なことを考えたのですが、杞憂でした。ステージの端でベースを弾いている矢花くんを見るだけで本当に本当に幸せで楽しくて堪らない気持ちになって、ずーーーっと楽しそうに笑ってわたしには理解できないような難しそうな音を奏でている矢花くんが、やっぱり好きで好きで仕方ありませんでした。内パラで矢花くんのソロの歌声を生で初めて聴けたのも嬉しかったです。小川くんが参加したあとの内パラももちろん大好きですが、参加できなかった前半3ピースの冒頭が矢花くんソロになっていて、それを聴いて心がぐらぐら揺さぶられてちょっと泣きました。小川くんが来てからのふたりの歌声も、荒削りで夢見がちな若さを含んだ声が歌詞に合いすぎていて泣きました。そのときの矢花くんは髪が長くて、ヘドバンすると顔が見えなくなるくらいわさわさしていて、それでも本当にものすごくかわいくて子犬みたいでした。髭を生やしている人は好きじゃないのに、内パラの期間だけ髭を伸ばしている矢花くんのことはどうしてだかものすごく好きでした。YouTube撮影の前だからとMC中に髭を剃ってきた矢花くんが見られたのもとても良い思い出です。矢花くんの表情も指の動きも視線の流れもすべて好きすぎて、双眼鏡を覗きながらどこを見ていいか迷ったのを覚えています。


その次の矢花くんの有観客でのお仕事はDREAM BOYSでした。矢花くん初めての演技仕事をオタクとして一緒に喜べたことが幸せでした。セリフはあまり多くはなかったけれど、その日ごとにキャラクターを自分の中で設定して演じ分ける矢花くんの実験的なことを面白がる良い意味での図太さが好きでした。どう見てもボクサーには見えないし、誰と戦っても骨が折れないか心配になるくらい細かったけど、ドリボの前と後では死にそうなくらい細い、から、体調が大丈夫か心配するくらいの細さに変わっていて、ジムに行っている成果を目の当たりにして、努力家で誰かに気づかれるためではなくて自分のために頑張ることのできる矢花くんのことがなんだかとてつもなくいとおしくなりました。ほっぺがちょっとだけやわらかそうになってきたのも嬉しかったです。本髙さん、ジムに誘ってくれてありがとうございます。って書いてたら矢花くんの誕生日当日に突然プロポーズみたいなことをしていて怖かったので感謝はいったん取り下げようと思います。怖い

ドリボの矢花くんの衣装でいちばん好きなのは白いスーツです。ネクドリを真剣な顔で歌う矢花くんも、お辞儀するときの流れるような1連の動作も、すべて美しくて目が離せなくなります。矢花くん、好き


そこから飛んで5月、やっ………と開催できた7 MEN 侍としての単独ライブ。どうしてもサムダマとサイレンの初披露を聴きたかったので、オーラスも楽しかったけれど、まずは初日に入ることができて本当に嬉しくて、心底楽しそうに楽器を奏でる6人の姿を見て泣きました。矢花くんの楽器スキルはもちろん、歌唱力やダンスの成長スピードの速さにはいつもいつも驚いていて、クリエでもそれを実感しました。ちょっと苦手なのかな?と思っていたスケボーも、5人についていけるくらいには上達していて、嶺亜くんに引っ張られて笑っている矢花くんがかわいくていとおしくて、世界にこんなかわいいいきものが本当に存在していて大丈夫かな?と思いました。今のところ神様に消される気配はないので大丈夫らしいです。よかった

キスウマイでもスケボーに乗りながらファンサをくれた矢花くんにひっくり返って死にそうになりつつ、スケボーしながらファンサする余裕が矢花くんの中で生まれていることに驚きました(ちょっと失礼)矢花くんの、得意な楽器だけではなくて、苦手意識のあるダンスやスケボーの練習も一生懸命やるところが大好きで、その成果が表れていると好きすぎて泣くので、このときもやっぱり泣きました。わたしは苦手なものから逃げてしまうところがあるから、矢花くんの逃げないところを心から尊敬しています。好き!


そして!モボ朗読劇二十面相!!!

メンバーが舞台に出始めたときから、矢花くんの個人舞台が観たいという話をさんざんしていたので、決まったときはほんっっっっっとうに嬉しくて幸せで、ずっとふわふわしていました。バイト中でお知らせが出た直後はスマホを見ていなかったわたしに、友達が電話をかけてきてくれていました(笑)そのほかにもいくつかおめでとう!と言ってもらって、わたしは何もおめでたくないのに、嬉しすぎて盛大にシャンパンを開けたい気持ちでした(飲めない)矢花くんはシャンパンより日本酒かな(それも飲めない)

矢花くんの初外部舞台、初主演舞台を1回も見逃したくなくて、人生で初めて全通というものをしました。数少ない友達みんなについてきてもらって、9日間毎日品川に通ったことは、何年経っても絶対に忘れないと思います。本当に本当に毎日楽しくて、次の日も楽しみで、最寄りまでの道をスキップしそうな勢いで歩いていや走ってました。毎日遅刻しそうだったので遅刻しなくて本当によかった、と内パラを遅刻したときに迷惑をかけた友人に言われました。本当によかった。改めて。

矢花くんの初主演舞台が二十面相で本当に良かった。今でも噛み締めるように何度もそう思います。矢花くんの魅力はジャニーズらしくないようなことをして注目を浴びながら、ジャニーズをちゃんと大切にしてジャニーズに誇りを抱いているところだと思っていて、そういうふたつの面を内包している矢花くんというひとが、「二十面相は明智明智は二十面相」という台詞を何度も唱えることに意味があったと思っています。スズカツさんの演出が前から好きだったので、勝手に尊敬し信頼を置いているスズカツさんが、矢花くんをどう見ているのかを垣間見たような気がしてどきどきしました。解釈がめちゃくちゃに一致してたのも最高でした。矢花くんは、明智を演じるときは明智が乗り移ったように「明智小五郎」そのものになるのに、ストーリーテラーとして語るときは存在感がすっと消えて矢花黎でも明智小五郎でも二十面相でもなくなって、物語に入り込むのに少しも邪魔をしない語りが本当に上手でした。日を重ねるごとにソロ曲のベースにアレンジが加わったり、多重人格になりきって歌う曲でも遊び心が加わったりと、短期間で人はこんなにも成長するものなのかと驚かされました。多重人格になりきる矢花くんはこの世のものとは思えなくて少しぞっとしたことも覚えています。低音も高音もうますぎて意味がわからなかったです。すごい

千穐楽の矢花くんが、とても晴れ晴れとした表情を浮かべていたのが印象的です。初日の固く緊張したような表情とは別人のようで、それでいてどの瞬間の矢花くんも地続きのひとりの人間なんだと感じることができた舞台でした。


そして20歳の矢花くん最後のライブ!!!

人生でいちばん好き!と言っても過言ではないライブでした。二十面相が人生でいちばん好きな舞台だったので、最高続きで頭がおかしくなりそう、というかなっていました。矢花くんを好きになるきっかけは2019年のサマステで、一度だけお邪魔したのですが、あのときとは比べ物にならない音の分厚さで、矢花くんも言っていたけれど本人たちの角が取れたような感じがして、みんなが自分たちの奏でる音を楽しんでいるのがものすごく良かった。7 MEN 侍全体の楽器のレベルの向上が、矢花くんのプレッシャーを削ぎ落としてくれている感じがして(主観ですが)矢花くんが矢花くんとして楽しんでいる瞬間が増えたように見えてとても良かったなと思いました。トイプードルみたいなふわふわの髪の毛を振り乱してヘドバンする矢花くんは、いつだってものすごく、それはそれは楽しそうで、勝手にわたしまでニコニコしてしまうほど、見ているだけで幸せをたくさんもらえました。ダンスもやっぱり上手くなっていて、うやむやが好きすぎて毎日狂っていました。矢花くんのダンスの癖とうやむやがものすごく合っていると思います、だいすき。あとはNEW ERAで矢花くんのベースソロがあってサビに入るところ、矢花くんが夜明けを連れてくるように見えて、矢花黎くんは黎明そのものだなと思って、そこの演出がだいすき!でした。矢花くんに失恋したいと常日頃から思っているので、矢花くんが失恋ソングを歌うのも良すぎて毎日倒れそうになりながら矢花くんを見つめていました。「忘れないで、夢見たこの時を」はさすがにずるくないですか??????忘れないです

サマステに関して言いたいことがありすぎて困りますが、矢花くんのファンサするときの表情がやさしくてやさしくてやさしくてこの世のすべてのやさしさを煮詰めまくったみたいな顔をしていて、それを見るたびにうわぁーーーーすき!!!と暴れそうになりました。これは自分に向けたものに限らず、矢花くんをすきなひとに向けて、矢花くんが向けている表情が好きでした。白いペンライトのひとつひとつが矢花くんにあんなやさしい表情をさせていると思うと、わたしもそのひとつになれて良かったなと心から思います。


ほとんど自分語りになってしまいましたが、とにかく20歳の矢花くんのことが、どの瞬間もすべて大好きでした。矢花くんを好きでいられる時間がしあわせでしあわせで、わたしは自分のことがあまり好きではないけれど、矢花くんというひとを好きになったことだけは胸を張って見る目がある!と言えます。矢花くんほど、アイドルらしくないのにアイドルとしての誇りを持っているひとをわたしは知らないし、矢花くんのやさしくて強くてかわいくてかっこよくてみんなに愛されていて毎日最高を更新してくれて言語的なセンスがあって、とてもかわいいところが、本当に本当に好きです。20歳の矢花くんもずっと好きでいられてよかった。20歳の矢花くんがいなくなってしまったことは寂しいけれど、矢花くんというひとは当たり前だけど地続きだし、21歳の矢花くんもきっと最高を毎日くれるから、きっとわたしは21歳の矢花くんのこともだいすきだと思います。


矢花黎くん、21歳のお誕生日おめでとう。

矢花くんにたくさんの愛が降り注ぎますように。

矢花くんがたくさんの夢を掴むことができますように。

矢花くんが、矢花くんのやりたいことをたくさんたくさんできますように。

矢花くんにしあわせなことがこれでもか!というくらい起きますように。

21歳の矢花くんも、矢花くんらしくいてくれますように。大好きです!!!!



2021.08.10 るるこ

関西ジャニーズと関西方言

こんにちは!

別件でGoogleフォームを使っていて思い出したので、去年とったアンケート結果を公表したいと思います。

レポートにしたものをブログに書き起こすので長い&読みにくいです!!!あと関西について知ったかぶりしてそれっぽいことを書いているところがあるので、これは違うんじゃないか??っていうところがあったら教えてください…

 

とにかく長いので暇つぶしにでも適当に読み流してください。

ではいきます!

 

 

①はじめに

 昨年度(2019年度)の研究では「関西ジャニーズの特徴には方言がかかわっているのではないか」という仮説をもとにアンケートを実施しました。

わたしは関西に自担がいたことがなく、あくまでイメージでしか語れませんが、関西ジャニーズは関西全体でのし上がっていこうという意識が強いイメージがあります。

とはいえイメージだけで話すのは申し訳ないので、「『関西ジャニーズ』そのものに愛着はあるか」という質問をしてみました。

すると「ある」「どちらかといえばある」という回答が100%だったことから、オタクも関西ジャニーズを一つのまとまりとして捉えている、と判断しました。

 

また、関西ジャニーズのイメージとして「面白い」「家族みたい」を選んだ人、

関西ジャニーズの関西方言に『萌える』ことがあると答えた人も多く、

オタクの側はタレントの一つの特徴として話し方を重視していることがわかりました。

 

 これはジャニーズに限りませんが、関西、とくに大阪では「相手を笑わせよう」「楽しませよう」という意識を持って言葉を用いている人が多い印象があります。

関西出身だけどそんなことはない、と思う人も当然いるとは思いますが、一応「大阪ことば学」という文献で同じようなことが指摘されているので、そういう傾向が強い、くらいに捉えてもらえればと。

そしてこの印象は、「面白い」というイメージを持たれることが多く、バラエティ力が高いとされる関西ジャニーズの意識の源流になっているのではないかと考えました。

 

 以上をふまえて、昨年の研究では、関西ジャニーズが東京に拠点を移しても「コテコテ」の関西方言で話すという特徴を「意識的なものかどうかわからない」と結論づけました。

しかし、やはり関西弁は一種の「キャラクター性」を担うものであり、意識的に用いているのではないかと考えるようになったので、

今回は関西ジャニーズが用いる関西方言のファン側の捉え方とタレント側の意識を比較しながら、彼らが用いる関西方言は意識的なものなのかどうかを考えたいと思います。

 

 

②アンケートについて

 まずは、関西ジャニーズと方言の関わりについて、いくつかの設問を用意し、アンケートを実施することにしました。

アンケートで見えてくるものは、あくまで「ファン側の捉え方」と「ファン目線で捉えたタレント側の意識」ですが、それを分析することでタレント側の意識そのものについても考察することもできると考えました。

アンケートの概要は以下の通り

 

実施期間:2021年1月26日~29日

回答数:76

有効回答数:74(全く同じ答えが3件あったため、うち2件を合計から除くこととした)

Googleフォームにて作成したアンケートに対し、InstagramTwitterを通して回答を呼びかけた。ジャニーズのファンアカウントを用いたため、74人のうち69人の回答者が「ジャニーズを好きだ(好きになったことがある)」と答えている

・数に偏りがあるため、ジャニーズファンの回答者とジャニーズファン以外の回答者の比較はしないものとする

 

 

③ファン側の認識(アンケート結果と考察)

【設問1】

関西ジャニーズに「自担」(好きなジャニーズタレントを意味するファン用語)もしくはそれに準ずるタレントはいますか(いましたか)。いる場合は名前を教えてください。

(結果)

「いない」と答えた人が28人で36%でした。

回答者の好きなタレントをグループごとに分けて集計すると以下の通りになります。

なお、複数回答可としたため、好きなタレントの合計と回答者数の合計は一致しません。

関ジャニ∞…4人

ジャニーズWEST…7人

なにわ男子…28人

Aぇ! group…8人

Lil かんさい…4人

ジャニーズJr.(グループ所属なし)…5人

永瀬廉(King&Prince)…3人

向井康二…1人

回答を呼びかけたのがジャニーズJr.ファンとしてのアカウントであること、回答者の範囲がTwitterのフォロワーのフォロワー程度であることから、「デビュー組」=デビューしている関西ジャニーズ(下線を付した二つのグループを指す)のファンの回答があまり得られませんでした。

「デビュー組」のメンバーの名前を挙げた回答者は、多くの場合ジャニーズJr.の名前を同時に挙げており、「掛け持ち」をしている状態であるため、ほとんどがジャニーズJr.のファンだといえます。

これが回答に影響する可能性を考慮して考察します。

 

【設問2】

タレントの関西方言に「萌えた」ことがあれば、どういうところか教えてください。

(結果)

昨年度の調査でも同じ質問をしましたが、関西ジャニーズの中に「自担」がいない人でも、何かしらの例を挙げている人がいたので、ジャニーズファンにとって関西方言に「萌える」ことは一般的なことだと考えられます。

 

・意識していない瞬間に出る関西方言が好き(素が出ている感じがする)

・特定の言葉や語尾に萌える

・自分の話す言葉と違うので面白い

 

大きく分けるとこの三種類が多かったです。

その他には「関西ジャニーズ同士の細かい関西弁の違いで出身地の違いを感じたとき」「胸キュン台詞は通常だとくすぐったい気持ちになるが、関西弁だと親近感も加わってよりリアル感が増す」「キャラ(顔)とのギャップがある」という意見が見られました。

自分の話す言葉と同じだから好き、違うから好き、どちらもあるのが面白いな~と思います。

ちなみにわたしは斗亜ちゃんの「Lil miracle」のイントネーションがめちゃくちゃ好きでYouTubeでそこだけ見たりする(?)

細かくて伝わらない好きな言い方選手権とかしたいな…

 

 

【設問3】

関西ジャニーズは意識的に関西方言を話していると思いますか。

また、その理由があれば教えてください。

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(結果)

【思う】と答えた理由

・出身地よりも濃い関西弁を使っているように感じるから(東京での番組出演時に一般人がイメージする関西人を演じているように思うことがある)。

・決め台詞などで関西方言を混ぜることが多いから。

・東京との差別化を図る意識があると思うから。

・関西方言も関西ジャニーズの魅力の一つで武器になるから。

 

【思わない】と答えた理由

・自然に出ているように思えるから(イントネーション等が自然だから)。

・生まれたときから関西方言なので関西方言で話すことは普通だと思うから。

 

【どちらともいえない】と答えた理由

関ジャニ∞村上信五が意識的に話していると言っていたから。

・人によって違うと思うから(上京しているか否かによっても違う)。

・無意識なものでもあると思うが、「関西ジャニーズ」であることが強みでありキャラクターだから。

・決め台詞を関西方言で言うときには意識していると思う。

・関西ジャニーズであることを売りにしているアイドルは関西方言も売りにしている印象があるが、関西ジャニーズだけのグループは売りにしているとは感じない。

・周りが話しているから自分もその方言を使う頻度が高まるという仕組みがありそうな気がしているが、それを意識的としていいのか判断がつかないから。

 

(考察)

 この質問に関しては、「意識的」という言葉をどう捉えたかによって回答に多少の違いが出たかな、という感じでした。

回答者に、多くの場合上京せず関西地方に在住したまま活動を行っている関西ジャニーズJr.のファンが多いため、「思わない」が増えてしまった可能性があるのは否定できません。

 

「思わない」と答えた人は関西方言をあくまで自然に出てくるものだと捉えていました。

「Island TV」では、大抵の場合、企画があることを前提に収録に臨むテレビやYouTubeよりも自然な姿が見られますが、そういった媒体においても関西方言を話していることなどがそういった捉え方に繋がるのではないかと思います。

 

「思う」の理由として多かったのが、関西ジャニーズであるという誇りを持っているから、関東との差別化を図る武器になるから、というように、関西ジャニーズであることと関西方言を話すことを結びつけているものです。

「思う」と答えた人のうち「関西ジャニーズの関西方言がわざとらしい」と感じている人は意外と少なく、むしろ関西ジャニーズというブランドを意識している=意識的に関西方言を話していると考えている人が多いように見受けられました。

 

 「どちらともいえない」の理由として、「決め台詞を言うとき」「テレビ番組に出たとき」に意識的に使っていると感じたというものがありました。

自然体ではなく、関西方言を使用することで自身にキャラクター性を持たせようとする心理が働いている場合に、意識的に関西方言を使う(と捉えるファンがいる)というのは興味深いことだと思います。

また、意識的に関西方言を使っているように感じる関西ジャニーズの特性として「関東のグループの中で関西ジャニーズであることを売りにしているアイドル」「親近感を与える役割を持っている人」などを挙げた人もいました。

個人名として関ジャニ∞村上信五の名前がいくつか挙がりましたが、これはテレビ番組『月曜からよふかし』で、村上信五が意識的に関西方言を使用しているのではないかという趣旨のやりとりが頻繁に行われるからだと推察できます。

 

 タレント側も、常に意識して関西方言を用いているわけではないとしても、テレビ出演や決め台詞を言う場面など、より強いキャラクター性が自分にあったほうが有利な場合、関西方言の程度が強まる傾向にあります。

これによってわかるのは、関西方言がタレントにとって個性になり得る、ということです。当然では?と言われそうですが…

 

 

【設問4】

関西ジャニーズが関東でグループを結成し、関西方言を話さなくなったら寂しい、悲しいといったネガティブな感情を持ちますか。/逆に、関東でグループを結成しても関西方言のままだと嬉しいと思いますか。/その理由を教えてください。

 

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【持つ(どちらかといえば持つ)/思う(どちらかといえば思う)】と答えた理由

・関西(原点、育った場所、過去)を忘れずにいてくれる気がするから。関西にいた頃を思い出せるから。

・実際に東京でデビューして関西方言を使わなくなったアイドルに対し、恩を忘れたのかと腹が立ったから。方言が消えると関西ジャニーズだった過去をなかったことにされた感じがするから。

・関東のグループにいても良いアクセントになるから。

・関西方言が好きだから。

・関西方言を話すのもタレントを好きな理由だから。方言はその人のアイデンティティ・個性だから。

 

【どちらかといえば持つ/思わない(どちらかといえば思わない)】

・関西方言でなくなることは寂しいが、時の流れだと割り切れる。逆にいつまでも関西方言を使っていると「あざとい」感じがするから標準語にシフトするのも仕方ない。

・自身も西日本から東京の大学に進学し、方言が抜けたから。周りの人に影響されるのは仕方ないから。

・関西にこだわりがないから。

 

【持たない(どちらかといえば持たない)/どちらかといえば思う】

・染まりきらないでほしい。

・他のメンバーが標準語である中で一人が関西弁だと一種の武器になると考えるが、本人がグループに溶け込んでいくうちに影響され、標準語になってもそれはそれで良い。

・方言もキャラ・個性だから。

 

【持たない(どちらかといえば持たない)/思う(どちらかといえば思う)】

・方言を使う使わないの判断は本人に委ねられる。その判断への自分の感情はフラットだと思う。

・どちらでもいい。特にこだわりはない。

 

(考察)

 関西ジャニーズには関東でデビューしても関西方言のままでいてほしいと思っていることがけっこう多い。

特に、関西方言を使わなくなるとネガティブな感情を持つ/関西方言のままだと嬉しいと思うと答えた人が「関西を忘れていない感じがする」という理由を書いている割合が高かったです。

原点、育った場所、故郷、過去など「関西ジャニーズ」に対して様々な言い回しが見られたのが面白かったです。

これは普段Twitterを見たりオタクと話したりしていても頻出する言葉かなと思います。

 

また、関西方言を使わなくなることを「恩を忘れた」「(東京に)染まった」「魂を売った」と表現した人もいるなど、関西方言を使用しなくなると、関西ジャニーズだった過去を忘れられたように感じる人もいました。

これが批判材料として使われているのをたまに見かけるので、やっぱりそういう心理があるんだなーという感じ。

 

逆にいえば、関西方言を使用することで関西ジャニーズを忘れていない、大切にしているといったアピールにも繋がるといえます。

 関西方言を話さなくなることは寂しいが、逆にこだわり続けていてあざとい感じがするという意見もあって、ファンはあくまで東京に行っても「自然と」関西方言を使用していることを重視している場合が多かったです。

また、関西ジャニーズに「自担」がいない人が関西方言を使うかどうかにこだわっている割合は比較的低かったです。これはわたしも例に漏れずあんまりこだわりはないので、そんなもんかな。

あと、個人的な話ですが、最近大阪芸人にハマっていて、YouTubeのコメントとかを見ていると「東京に進出しても大阪を忘れないでほしい」っていうのをよく見かけます。

だから、関西圏の人が関西弁を話さなくなるのが寂しいっていうのはわりと一般的な心理だと思うんですが、面白いのは関東圏のオタクも自担が関西弁を話さなくなったら寂しいと思っていたりするところ。

自担の好きなところの一部が変わってしまう感覚なのかなと思うけどどうなんだろう。

 

 

【設問5】

関西出身ではないジャニーズでも、関西ジャニーズに所属したら関西方言を話すべきだ(話してほしい)と思いますか

 

(結果・考察)

これについては、「どちらかといえば思う」10%以外の人は「思わない」「どちらかといえば思わない」のどちらかを選んでいました。

特に「思わない」が過半数を占めており、ファンは後天的に関西方言を獲得してほしいわけではなく、あくまで自然に感じられる関西方言を重視していることがわかりました。

これは【設問4】で理由として挙げられていた「関西方言にこだわり続けているのもあざとい感じがする」という意見とも結びつきます。

 

 

【設問6】

「王道アイドル」(「キラキラした」「アイドルらしい」と形容されるアイドル)が関西方言を話すことはギャップになり得ると思いますか。

(結果)

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【設問7】

関西ジャニーズの「関西らしさ」とは、どういったイメージを指すと思いますか。/そのイメージが維持されてほしいと思いますか。

(結果)

・家族感、グループの垣根をこえて仲が良い、縦のつながりが強い

・笑いに貪欲、積極的、ハングリー精神、泥臭い、雑草魂

トークが面白い、盛り上げ上手、会話のテンポが良い

・親しみやすい、明るい、はつらつ

・狡猾

・うるさい、やんちゃ

 

(考察)

 この設問では、昨年度選択肢を設置する形で聞いた質問とほぼ同じ趣旨のことを自由回答に変更して尋ねました。

「家族感」「明るい」「面白い」「貪欲」に関連した言葉が多く挙がりました。

 比較的ポジティブな言葉が用いられている場合が多いですが、「面白さを強制される雰囲気」「狡猾で関西のイメージを悪くしている」「面白さを関西ジャニーズに求めるのはイメージの押し付けで違うような気がする」といった意見も少数ながら見られました。

貪欲さ、ハングリー精神は東京に対抗する気持ちから生まれるものだと考えている人もいました。

 ネガティブなイメージを抱いている人もいるものの、多くは関西ジャニーズとしての特色をそのまま維持してほしいと考えていました。

 また、【設問6】で「王道アイドル」が関西方言を話すことはギャップになると考えている人が多かったことから、「関西」のイメージと「王道アイドル」のイメージは重ならないのではないかと考えられます。

 

 

④タレント側の意識(アンケート結果と先行研究をふまえて)

 【設問1】【設問2】からは、ジャニーズのファンにとって関西方言がタレントを好きな理由として数えられたり、「萌える」要素であったりすることがわかりました。

また、【設問3】では、あくまでも「自然な」関西方言を求めているファンが多く、ジャニーズが関西方言を意識して用いているのはキャラクター性を強めることが有利にはたらく場面(テレビ出演の際や決め台詞を言うときなど)であると考えられています。

また、【設問4】では、関東でデビューしたアイドルが関西方言を使わなくなることで関西ジャニーズだったころを忘れたと捉えられてしまうことがあるとわかりました。

 

Kakin(2019)の論文において「ファンは、アイドルの成長を応援する活動に参加することで、育てる感覚を持ち、 その「未熟さ」を磨く過程そのものを楽しむのである。」と述べられていますが、こうした「育てる感覚」を重視するファンには、タレントにも育った過程を覚えていることを要求します。

(これ、レポートで真面目に書いたんですけど、どこかの研究者に「未熟さ」を磨く過程そのものを楽しむ~とか書かれてるのだいぶしんどくないですか???中学生のオタクを2年くらいやっているので余計にそう思うのかもしれない…育ててる感覚あるし…)

しかし、タレント側がそれを覚えているかどうか、大切に思っているかどうかを客観的に判断することは難しい。

その点、方言は「自然と出てくるもの」と捉える人が多く、自分の耳で確認することも簡単にできるため「育った過程を忘れていない証拠」として使われやすいのだと考えられます。

 

 こういったファンの考えを、タレント側はある程度わかっていて、その上で意識的に関西方言を使っているタレントも少なくないと思います。

その根拠として、元は関西ジャニーズであったが、関東でデビューしたアイドルを挙げておきます。

King&Princeの永瀬廉さんとSnow Man向井康二さんは東京を拠点に活動しており、他のメンバーが関西方言を話さないにもかかわらず、グループの中で唯一関西方言を話します(言われなくても知ってるよという感じだと思いますが念のため)。

アンケートにおいても二人の名前が挙がっており、その多くが好意的な意見でした。

 

 上林(2020)の論文では、「対者が他地域出身者であれば東京語形を、同じ地域出身であれば方言形のうち当該方言らしさがより現れた伝統方言形を用いることで、「その場面らしさ」を最大限に体現しようとする運用の在り方が移住者にはあるものと考えられる。」と述べられており、

一般的に方言は標準語話者の中にいると弱まっていくものです。

その傾向が表れていない時点で、タレントには関西方言を弱めないように話そうという意識がはたらいていることは明らかなのです。

 

反対に、関西ジャニーズの中にいるときや関西方言話者のタレントと話しているときに関西方言が強まる傾向にあるのは自然なことであるため、

グループのメンバーが関西方言話者のみで構成されている場合、必ずしも意識的に用いているわけではないとも考えられます。

 

 川口(2019)の論文では、関西出身の筆者が、大学進学の際に東北へ行ったことをきっかけに、「関西人という他者化されたまなざしを受け、かつ自らもそれを内面化させて振る舞うようになる」と述べられています。

東北に行く前は「東京との対比の上での大阪などという意識はなかったし、私自身そもそも関西人として東京や他所を見ていたのではない。私は地理的には関西の、大阪の、柏原という場所に生まれて住んでいたにすぎない。私はまだ「関西人ではなかった」」といい、東北に長年住み続けてもなお関西方言を話すことについて「そうして考えてみると、私は別にものすごく関西のことを愛しているわけでも、関西に帰りたいと切望しているわけでも、あるいは関西弁をしゃべろうと強く決意しているわけでもないこと、また逆に、東北が好きではないとか、東北に染まりたくないなどと思っているわけでもない」と分析します。

ざっくり言うと、関西圏以外の場所に行ってからのほうが「自分は関西人だ」という意識が強くなったという話。

 

 つまり、タレント側はおそらく、ファンの中で「関西を忘れてほしくない」という意識があることをわかっていて関西方言を使用しており、関西方言を話すことと関西を大切にすることはイコールで結びつかないのです。

(だからといって彼らが「関西を大切にしていない」と主張したいわけではないし、むしろ大切にしているこそなのかなと思います)

関東を拠点に活動することでより強く「関西人」として見られるために、自らをキャラクター化して演じるために関西方言を用いているのでしょう。

「他者化されたまなざし」によって関西人としての振る舞いが内面化するならば、人前に立つ仕事をしている関西ジャニーズのタレントは皆、ある程度意識して自らの中に「関西人」を存在させているのだと考えることもできます。

よって、完全に無意識で関西方言を用いている可能性は著しく低く、自らのキャラクター性を関西方言によって成り立たせているのです。

 

しかし【設問5】からもわかるように、そういったキャラクター性は後天的に獲得することはほぼ不可能であり、関西方言は関西出身者にのみ与えられた「武器」であると捉えることもできます。

関西ジャニーズは、その「武器」を用いて、程度の差はあるにせよ「意識的に」ファンに対して自分のキャラクターをアピールしているのです。

 

 また、最近では【設問6】で尋ねたような「関西方言を話す王道アイドル」という路線のグループ「なにわ男子」「Lil かんさい」といった関西ジャニーズJr.のユニットが誕生し、人気を勝ち得ています。

これは、今まで関西ジャニーズが築いてきた【設問7】の答えにあるような関西ジャニーズのイメージの上に成り立つ、関西ジャニーズだけが使うことのできるギャップ戦略です。

そのギャップ戦略によって、従来の関西ジャニーズ路線を踏襲した「Aぇ! group」の「関西らしい関西ジャニーズ」というアイデンティティが目立ち、同時に人気を得るという相乗効果もあります。

これは東京ジャニーズJr.を上回る勢いで関西ジャニーズJr.の躍進が著しい要因の一つだろうと考えます。

グループごとに活動しているというイメージの東京ジャニーズとは異なり、関西ジャニーズはグループ同士の交流によってもファンを獲得しています。

 その中で、関西方言はあくまで「自然に」見える形で使用されることで、関西ジャニーズに内在化された「武器」として、彼らの活躍を後押ししているのです。

 

 

⑤おわりに

 ファンは関西方言を関西ジャニーズのアイデンティティとして捉えており、あくまでも自然に関西方言を話す姿に魅力を感じている場合が多く見られました。

しかし、タレント側はその視線を受けて、ある程度意識的に関西方言を使用し、またそれを自らのキャラクター性として内在させることで、さらなる人気獲得を目指しているのです。

あとは単純に東京との差別化を図っているんだろうし、関西ジャニーズと東京ジャニーズが絡んだときに話し方が違うだけでなんか良い…とMステ円盤を見て思いました。

「意識的」「無意識的」の境目をどこに設定するかというのも難しい問題ではあるので、人によって捉え方は変わってくると思いますが、個人的に戦略的なアイドルがめちゃくちゃ好きなので意識的に関西方言を強めていたらわたしはときめく…(聞かれてない)

 

なんかうまくまとまってませんが、こんな感じで終わりにします!

アンケートに協力してくださった方、ありがとうございました!

 

 

【参考文献】

尾上圭介『大阪ことば学』1999年/創元社

KAKIN,Oksana「「未熟さ」を磨き、愛でる―ファン行動に見るアイドル育成の文化的側面」『人間文化創成科学論叢』21,223-230,2019

上林葵「関西若年層のカジュアル談話にみるスタイル切換え : 首都圏移住者を例に」『阪大日本語研究』阪大日本語研究 (32), 37-61, 2020/02、大阪大学大学院文学研究科日本語学講座

川口幸大「東北の関西人:自己/他者認識についてのオートエスノグラフィ」『文化人類学』84(2), 153-171, 2019

 

新見直子、丸目裕「話し手の印象に及ぼす方言と参加者の出身地の影響」『対人コミュニケーション研究(3)』 19-32, 2015-03

小池保「『地域言語』の潜在的可能性」『尚美学園大学学術情報研究』(19),1-25,2011/03/01

町一誠ほか「話し手の方言仕様と印象:コードスイッチの適切さと聞き手の出身地による影響」『社会心理学研究』(21),173-186,2006

 

 

 

おまけ

 

【設問4】の答え一覧(担当も記載)

関西ジャニーズが関東でグループを結成し、関西方言を話さなくなったら寂しい、悲しいといったネガティブな感情を持ちますか/逆に、関東でグループを結成しても関西方言のままだと嬉しいと思いますか

【持つ/思う】

・原点を忘れずにいてくれる気がするから(永瀬)

・関西人らしさを残そうとしてくれているから(関西に担当無し)

・関西ジャニーズは関東ジャニーズに比べて自身の住んでいる地域を重要視する傾向にあるように感じるから(恭平)

・自分が方言がないから関西弁にあこがれがある(関西に担当無し)

・自らが育った場所のことを忘れていないで欲しいから(恭平)

・親近感が湧く。逆に標準語では距離を感じる。(大西流星

・故郷とか過去のことを無かったことにしてない気がするから(恭平)

・関西にいた頃を思い出せるから(長尾)

・向井くんがそうだけど、そこまで浮いている感じはしないし逆に良いアクセントになっていると思うから。平野くん、永瀬くんがほぼ標準語なのは少し悲しい(関西に担当無し)

・しょうれんが東京に行って標準語に染まってたときすげえ萎えたし恩忘れたのかと思って腹立ったけど、康二が今でもSnowManで関西弁使ってくれてるのはまじであああ康二だ〜すきいい〜ってなる(西畑)

・関西弁が好きだから(濱田、藤原、長尾、向井)

・関西の心を忘れてないんだなと思うから(関西に担当無し)

・私自身は、標準語を話しても良いと思うのですが、関西出身ジャニーズが頻繁に標準語を話すと、"関西を捨てた"という風潮が世間で持たれ、彼たちが名前も知らないような人たちに責められていくのが悲しいので、関西弁のままだったら嬉しいなと思います。(末澤)

・私自身は関東の人間だけれど、好きになったのは関西弁を話す道枝くんなので、いつになってもそのままでいてほしいと思うから。(道枝)

・関西出身であることを隠していない感じがする(安田、永瀬、長尾、福本)

・関西出身というアイデンティティを感じるため(恭平)

・関西で育ってきたことを忘れさせてくれないことがうれしいから。(重岡、末澤、福本)

・方言が消えると関ジュだったということを無かったことにされている気がするから。(いる)

・関西出身タレントの関西弁は変わらないおばあちゃん家のごはんのようなものだから(長尾)

・関西弁で話しているイメージを持っている人が変わると違和感を感じる(恭平、大西流星

・地元を大事にしている印象をもつ(濱田)

・あー魂売ったな!と思ってしまうから(恭平)

向井康二くんがその一人ですが関東県出身のメンバーが大阪弁をしゃべってる(真似してる)時萌えます…(安田、西畑、恭平、…)

・関西を忘れてしまったんだなと思いたくない(福本)

【持つ/どちらかと言えば思う】

・関西にいたこと、まだ関西に意識があることが伝わると嬉しいから。(重岡、正門、福本)

・関西弁が可愛いから(丸岡、風雅)

【どちらかと言えば持つ/思う】

・関西は関西の魅力があるから。関西の子が関東に来て、方言を直したところで人気に関係ないから。永瀬廉がそのひとり(恭平)

・関西で活動していたことを忘れていないんだなと思うから。(西畑)

・自然と関西弁が薄れていくのは仕方がないことだけど、意図的に標準語にされると違和感を覚える(道枝)

・関西弁は遺伝子レベルで組み込まてて欲しいから(大橋)

・関西ジャニーズの彼を好きになった場合、関西を忘れていないと感じるから。(大西風雅)

・なんか寂しくなります(関西に担当無し)

・それを個性にして欲しい(斗亜)

・単純に関西弁が好きだからです。「私にはないもの」なので、憧れます。(桐山、道枝)

・関東に行って関西弁を話さなくなったら関西で活動していたことを否定されているように感じるから。(長尾)

【どちらかといえば持つ/どちらかといえば思う】

・周りが標準語の中で1人方言だとなんとなく可愛い。レア感。

・方言はその人のアイデンティティの一つだと思うから(関西に担当無し)

・取り繕わず、自然体でいてくれている感じがするから(関西に担当無し)

・地元、故郷の言葉を大事にしてくれてる気がするから。自分自身も関西出身で、関西弁の方が親近感が湧くから。(ジャニーズに詳しくない)

・関西弁が好きだから(ジャニーズWEST

・関西弁であることも好きである理由の一つになっていると思うので、話さなくなったら少し寂しいと感じそうだから。(西畑)

・今もこれからも彼らが関西弁を話すのは当たり前のことであって欲しいから。(道枝、永瀬、上垣)

・すごくデリケートな話になるが、個人の感想として、向井康二くんが関西弁を話し続けているのは嬉しいが、永瀬廉くんが話し続けているのは、うっすらモヤモヤした感情が残る。関西に住んでいた期間の違い、関ジュとして活動していた期間の違い等 関西弁が身についてる程度に差があるからなのかもしれないが、はっきりとした理由は自分でもわからない。また、関西で活動していたことを大事にしている=関西弁を話す という公式が成立するかと言われればそうでもないと思うし、メンバーが標準語を話していたらそっちに釣られるのは自然な流れだと思う。実際に私も九州から関西に上京して約3年だが、九州の言葉はほとんど話さず、ガチガチに関西弁を話すようになった。(浦)

・かわいいので(関西に担当無し)

・関西弁など方言はその子を象徴する個性だと思うから(関西に担当無し)

・関西弁が好きだから(大西流星

・関西の人らしさを感じられるから。(関西に担当無し)

・特にない(ジャニーズに詳しくない)

・わざと方言を使っているわけではないと思うから(関西に担当無し)

・故郷を忘れたように感じる。(関西に担当無し)

・関ジュとして過ごしたことをないがしろにしてない感じがして嬉しいから。(室龍太

・関西弁が好きなので嬉しい(関西に担当無し)

・元々話してた関西弁だと落ち着く(大橋、小柴)

・関西で頑張っていた時代や自分たちが応援していた時の懐かしさみたいなものがあると思うから、なくなったら染ってしまったようで寂しい(大西流星

・たまに出るとキュンとしますね(関西に担当無し)

【どちらかといえば持つ/どちらかといえば思わない】

・関西弁でなくなってしまうことは寂しいけれど時の流れだと割り切れるので。 いつまでも関西弁を使っていると「あざとい」感じもするから次第に標準語にシフトするのも仕方ないと思う。その点永瀬廉はあざとさを感じさせないのですごいなと思う。

・本人が必要ないと思うならそれでいい(佐野)

【どちらかといえば持つ/思わない】

・自身も西日本から東京の大学に上京して、方言が抜けたから

【どちらかと言えば持たない/どちらかといえば思わない】

・関西弁にこだわりがないから(関西に担当無し)

・周りの人の影響を受けるのは仕方がないから。(関西に担当無し)

・関東の人間なので、関西弁でなくなっても違和感はない(関西に担当無し)

・へえ~と思います 担当がいれば違うのかもしれない(関西に担当無し)

【どちらかといえば持たない/どちらかといえば思う】

・染まりきらないで欲しい(いる)

・親近感、近くのかっこいいお兄さん、彼らの考えているであろう国民の応援団、というテーマに属しているから(福本)

【持たない/どちらかといえば思わない】

・自然に出てくる方の言葉を話してくれればいいと思う。(関西に担当無し)

・どこに行っても方言を使う使わないの判断は本人に委ねられるので、その判断への自分の感情はフラットだと思うから。(関西に担当無し)

【持たない/どちらかといえば思う】

・個性があって面白い(関西に担当無し)

・他のメンバーが標準語である中、関西ジャニーズ出身のタレント1人が関西弁だと目立ちますし一種の武器になると考えためです。しかし、本人がグループに溶け込んでいくうちに影響され、標準語になってもそれはそれで良いと思います。(恭平)

関西との繋がりが残っているのだと思えるから(例:永瀬廉)。(関西に担当無し)

・方言も愛嬌のひとつだと思うから。(関西に担当無し)

・方言もまた一つのキャラだから(関西に担当無し)

【持たない/思わない】

・どっちでもいいと思っています。特にこだわりはないです。(西畑)

 

矢花くんの好きなところ20選(お誕生日おめでとう)

矢花黎くん、20歳のお誕生日おめでとうございます。

0時ぴったりにツイートをしたくてツイッターと睨めっこしながらこの文章を書いています(できました)(要らない報告)

去年のサマステで矢花くんを好きになってから1年、わたしの知っている矢花くんは19歳の矢花くんだけでした。まだ1年しか経っていないなんて信じられないほど、矢花くんのおかげでわたしはとてもとても楽しくて幸せで濃い1年を過ごすことができました。そして今日、たくさんの矢花くんを好きな人たちが、いろんなお祝いをしていてとても素敵な世界だなと思って、なぜかわたしが泣きそうになりました。

矢花くんの誕生日に寄せて、矢花くんの好きなところを20個書きます。わたしの主観入りまくりですが悪しからず。

 

 

①とにかく優しい

YouTubeやIsland TVを見ていると、矢花くんはほんとうに優しい人だなあ、と何度も思います。自分の髪の毛を髭剃りで剃ってしまった大光くんに対して、そのあとフォローの動画を撮ってupして「怒らないでください」ってにこにこしながら言っているのを見たとき、特にそれを感じました。人それぞれ捉え方があるとは思うけれど、わたしは矢花くんの優しさは自分を犠牲にしない優しさだと思っています。自分のことをきちんと主張した上で相手を尊重しているところが大好きです。「ジャニーズJr.の小箱」での矢花くんの言葉を引用します。

日常生活では「礼儀正しさ」にもこだわっています。あいさつや言葉遣いも、いつも気をつけています。(中略)「他人に迷惑をかけない」って基本だと思う。

 

②こだわりが強い

矢花くんには「ここだけは譲れない」という部分があるんだと思います。Island TVのベースとギターの紹介動画では、ほんとうに大切なものなんだなと感じさせるような話し方と抱きしめるみたいなギターの持ち方が見られるので大好きです。矢花くんのこだわりが垣間見える瞬間が大好きなので、これからも少しずつ見せてくれたらいいな。

③音楽に対する自信と努力

矢花くんのインタビュー記事の中でも特に好きなのがスポニチのベストショットJr.です。その中で矢花くんはこう言っていました。

音楽は僕の生きがい。自分から音楽を取ったら何も残らないと思う(中略)別に僕は、音楽の才能があるわけじゃないんです。(中略)人より楽器に心血を注いだから現状があるだけです。

「自分には音楽しかない」と様々な媒体で発言していて、矢花くんは自分に自信がないのだろうかと思っていました。けれどこの記事を読んでから、そうではなくて、矢花くんは自分が努力したと認めるハードルがとても高い人なんだと思うようになりました。「人よ捧げてきたり心血を注いだ」と言い切ることができるほどの時間を捧げた結果として、才能ではなく努力だと言い切れる強さを獲得した矢花くんが大好きです。

 

④常に新しい試みをしている

これはもうわたしが挙げるまでもなくみんなが気づいていると思うけれど、矢花くんは常に新しいことに挑戦しようとしていて、その姿勢をほんとうに尊敬しています。ステイホーム期間に入る前、それも2019年から矢花くんは#woofer887のタグを作ってファンも参加できるような企画を作ってくれて、最初の投稿のとき本気で「矢花くんは天才だ…!」と思いました。けれど矢花くんは天才肌というよりも、どうしたら新しいことができるか、自分がジャニーズという土俵でどうやったら戦っていけるかを常に考えている人なのではないかと思っています。楽器という武器があるだけで強いのに、それだけに甘んじるのではなく編集という武器も携えた矢花くんは冗談抜きで最強。自分のやりたいこととファンが喜ぶようなことを両立した、弾き語り動画や矢花音楽学校のような動画もその成果だと思います。音楽にまったく詳しくないわたしのようなファンも置いていかない矢花くんの優しさも含めて大好きです。

 

⑤パフォーマンス力の高さ

これはもうわたしが挙げるまでもなく(以下略)。ステージの上で暴れまわる矢花くんがフォーカスされがちだしもちろんそれも大好きですが、わたしは矢花くんの投げキスで毎回寿命が縮まっています。全人類少クラのLovelessと裸の少年円盤のGUILTYを見てほしい。バンドマンぽいパフォーマンスもジャニーズっぽいパフォーマンスも両方とも素晴らしい矢花くんが大好きです。ダンスがちょっと苦手なところも。

 

⑥ジャニーズらしさを意外と意識している

矢花くんは自分はジャニーズらしくない、と何度も言うけれど、決してジャニーズをないがしろにしているわけではないんだなと思ったインタビュー記事をどうぞ(またベストショットJr.)

甘~い~ジャニーズのイケメンたちで満たされてるお客さまを刺激して、全体のおいしさを引き立たせる存在になりたい。

わたしからしたら矢花くん自体がおいしいんですが!それはそれとして!矢花くんは自分がジャニーズにいる意味みたいなものを問い続けている感じがするのでそこが大好きです…(何言ってるかよくわからなくなってきた)。

 

⑦アイドルらしい表情をがんばっているとき

矢花くんは自分をアイドルらしくないと言いながら、公式写真や雑誌でめちゃくちゃかわいい顔をしているときがあるのでわたしは軽率に死ぬんですが、これは矢花くんががんばってかわいい顔をしているのかもしれない…と思うと好き。でもIsland TVであんまりかわいいを意識しているとは思えないときもかわいい顔してるから矢花くんの先天的なかわいさによるものなのかもしれない(哲学)。とにかく矢花くんがかわいい瞬間が好きです!

 

⑧顔がかっこいい

矢花くんの顔がドストライクで好み!というわけではないのですが、冷静に考えるとものすごくウルトラスーパーハイパー顔がかっこいい。タイプじゃないのに落ちたということはつまり本能で顔が好きだってことなのかもしれないと最近思い始めました。去年のサマステで「前髪を切って!」と切実に願っていたわたし、間違ってない。かっこいい顔をもっと見せてほしい。全世界に知らしめてほしい。でも前髪が長くてもめちゃくちゃかっこいいからそのままでもいい。矢花くんがしたい髪形をしているのがいちばんかっこいいです。大好き。余談ですが動画で顔のかっこよさがフルに発揮されているのは大光のプロデュース動画順位発表のときです。

 

⑨脱ぐのがNG(たぶん)

Island TVにおけるフリー素材こと矢花黎さんが身体にタオルを巻きつけている画像、何回見ても意味がわからないけど侍tube逆立ち回でも脱いでいなかったところを見るとたぶんNGなんですよね。細いのを気にしている矢花くん、好き。もぐもぐTVでも自分はけっこう食べるって主張していたし、大光くんがupした「矢花くんが3キロ増えた」という動画にもきっちり反論していたし、気にしてるのかな…と思うとかわいい。矢花くんの質量が増えるのは喜ぶべきことなので増量を応援しています。細すぎる矢花くんも好きだから無理だけはしないでほしいというのが勝手な願いですが!どちらにせよ体型を気にしているというところがまず好き。

 

⑩オタク気質

B'zさんのことを話している動画で矢花くんもオタクなんだな…と思ったし、大光くんが自分のタオルを借りたままそれが後日雑巾になっていたエピソードを数年経っても覚えているところもオタクなんだな…と思いました。好きなことを話してくれるのが嬉しいという点ではこだわりが強いところ、の話と似ていますがわたしの中ではちょっと違うので分けました。そういうジャニーズらしくないところも好きです。

 

⑪メンバーの呼び方と自分の名前

「だかさん」「琳寧くん」「嶺亜くん」という感じで年上のメンバーをくん付け、さん付けで呼んでいるところが好き。「こんぴー」「大光」は同期とか後輩だという感覚なんだろうな、と勝手に思っています。ジャニーズらしくないけどこういうところがめちゃくちゃジャニーズっぽい!という個人的な好きポイント…。そして本人は「矢花」「ばなさん」って苗字メインで呼ばれているのもけっこう好き。名前をもじった「バチバチバチバチ火花矢花」とか「ヤバヤバヤバナ」とか「woofer887」とかを推しているころもかなり好き。

 

⑫ツッコミスキルとワードセンス

YouTubeを順番に見ていくと矢花くんのツッコミスキルがめきめき上がっていることがよくわかるので最高。矢花くんだけじゃなくせぶんめんの役割分担がはっきりしていくんですが、その中で矢花くんはツッコミをがんばっていて(しかも本人にもその自覚があってがんばっているアピールをしてくれるのでかわいい)ワードセンスがめちゃくちゃあることが世間にバレるのも時間の問題です。大光くんと嶺亜くんにツッコミを鍛えられた甲斐があったね…と毎回涙してしまう。爆笑しながら。矢花くんのツッコミ、声に出して読みたいので教科書みたいにして音読したいくらい好きです。

 

⑬歌が上手い

これはもうわたしが(以下略)。なんでもいいから全人類Island TVの弾き語りとDAYBREAKのソロパートとサマハニのソロパートを見てください!!!!!意外と声が高くてたまに掠れるところがたまらないので……。歌の上手い下手はよくわからないですが少なくともわたしは矢花くんの声がめちゃくちゃ好きだし、中毒性があるなって思っています。高音ハモリがうますぎてびびる。小さい頃は音痴だったと矢花くんが言っていたのを聞いてほんとうにびっくりしました。努力を思うと涙が出てくる。好きです!!!

 

⑭リアコ

これは(以下略)。矢花くんの恋愛観を履修したら全オタクが「リアコだ…」ってなると思うんですよね。まじで。優しめの独占欲ほんとう~~~~に沼。エピソードを挙げ始めたらきりがないのでやめますが、JUMPの「Puppy Boo」みたいだなあって密かに思っています(?)雑誌で言っている矢花くんの恋愛観がイコール本心かどうかは誰にも分からないけれど、少なくとも矢花くんの作りだしたいアイドル像だと思うとときめいてしまう。好き…

 

⑮ファッションセンス

誤解を恐れずに言うなら矢花くんのファッションは可もなく不可もなく、だと思うんですが、わたしは自分が壊滅的にダサいのでおしゃれな男性に対して引け目を感じてしまうところがあり、矢花くんの庶民的かつちょうどいいシンプルさとこだわりで構成されたファッションがものすごく好きです。めちゃくちゃ失礼なほめ方で本当に申し訳ない。2020年になってから「いい服を買った(矢花くん談)」らしいし、YouTube等でも今までよりお高めの服を着ていることが増えたのでこれからはおしゃれな矢花くんになってしまうのかもしれないけどそれはそれで大好きですね!結局!

 

⑯編集をがんばっている

矢花くんの提出しているIsland TVの6割が不採用になっているという衝撃に事実を知ってから数週間。打率4割でもあんなにたくさん上がっていたということはつまり、矢花くんが空いている時間のほとんどを動画制作に使ってくれていたということなんだと気づきました。すごい。わたしだったらめげて動画作るのをやめていると思います。矢花くんがPCの前にずっと座っていると言っていたのは誇張でも何でもなく、本当にずっとやってくれていたからなんだと心底感動しました。侍みんなの動画や他のメンバーの動画も編集していたのもすごいし、矢花くんに触発されたのか侍全体として編集スキルがアップしているのも凄いなと思いました。お互いにいい影響を与えあっているせぶんめんも、その起爆剤になる矢花くんも大好きだ~~!それはそうとボツになった6割も見せてくださいお金は払うので……。

 

⑰誰に対してもきちんと褒める

事務所で音楽的才能が凄いと思うのは、同じJr.の「HiHI Jets」猪狩蒼弥。ラップなど、僕の知らない音楽の知識には脱帽。彼には刺激を受け、いろいろやりとりしています。

俺的には少年忍者はうっちーがMVPかな。めっちゃかっこよかった。

とりあえず引っ張って来られるものを引っ張ってきましたが、矢花くんが猪狩くんのことを尊敬していると発言するのを聞いて、年齢や先輩後輩関係なく「尊敬」という言葉を使って素直に褒めるところが素敵だなと思います。急に内村くんの話を出してきたときは驚いたけれど、後輩のステージもちゃんと見て「かっこいい」と、やっぱり素直に褒めていて。素直に褒めるって意外と難しいことだから、矢花くんはいろんな人のすごいところをきちんと見られる人なんだとお思います。これはメンバーに対しても同じで、矢花くんはメンバーに対してどういうところが凄いと思っているというのをはっきりと発信してくれる印象があります。たとえば嶺亜くんに言及しているこれとか。

最年長だけど、大光と波長が合ってる。一番上と下で5歳離れているのに息が合うってことは、嶺亜くんがそういう空気管を出してくれているからだろうなと。その”接しやすさ”がすごいなと思います。

だからこそメンバーも「矢花は楽器がすごい」「矢花が入ってから楽器のレベルが上がった」(うろ覚えでごめんなさい)と言ってくれるんだろうな、そういう関係性も好きだなと思います。

 

⑱Happyレター(手紙企画全般)

動画の朗読も筆跡も漢字の多さも含めてHappyレターが大好きなんですが、その中でも好きな一節があります。

僕は自分のものさしで計っていいと思える事、許せる事、つまりは自分の悪に基づいて活動して参りました。然し、その美学は到底万人向きと言えるものでは無いことは自負しております。

こんなにはっきり「自分のやっていることは自分がやりたいことだ」って言ってくれるアイドル、好きになるしかないじゃないですか???「皆様の人生の貴重な時間を分けて頂いて僕達は生きています」のところも好き。むしろ矢花くんの貴重な青春を見せて頂いているおかげでわたしは毎日楽しく生きています……!好き!矢花くんの手紙という形で伝えてくれる言葉が大好きなので、嶺亜くんや琳寧くん、大光くんの誕生日企画も好きです。矢花くんは文章で表現する人ではないと思うのだけれど、それでもこんなに素敵な文章が書けるのってすごいなと。矢花くんの手書き五十音表を完成させるのを諦めていないのでまた手紙企画があったらいいな。

 

⑲全然わからないところ

アイドル、つまり偶像だから当たり前ではあるのですが、わたしは矢花くんがまっっっっっったくわからない。好きなところを18個挙げたけれど、それでもまったくわからない。矢花くんってどんな人で、どんなことを考えていて、どんなアイドルになりたくて(もしくはなりたくなくて)、どんなものが好きで、これからどうなりたいのか、矢花くんの言葉のひとつひとつから解釈しようと試みてはいるんですが、さっぱりちっともこれっぽっちもわからない。これは矢花くんが自分とあまりにもかけ離れているからだろうと思います。でもそこが好き。わたしにはわからないけれど、矢花くんは今日も何か新しいことを考えていて、努力していて、かっこよくてかわいくて、素敵な人なんだと思うから。矢花くんみたいなアイドルを応援したことがないから今でもたまにわたしなんかが応援していていいんだろうかと思うことがありますが、そんなことを考えている間に矢花くんがまた全然わからないけど最高に楽しそうなことを始めるので、ついていくしかないな!と気合を入れています。

 

⑳存在

締めくくりとしてはあまりにも普通の言葉になってしまいますが、矢花くんが存在していてくれるということそのものが奇跡で、素敵なことで、素晴らしいことで、わたしにとって幸せです。矢花くんがこれからどんなアイドルになっていくのかはわからない、もしかしたらアイドルじゃなくなってしまう日が来るかもしれない、矢花くんがどんな選択をしても、それが彼のやりたいことであるなら応援し続けたいと思っています。矢花くんが自分のやりたいことに挑戦しながら存在してくれていて、しかもそれをファンに見える形で発信してくれている奇跡に毎日感謝しています。矢花くんの存在そのものが好きだ~~~!!!!!!!

 

 

おわり!!!!完全にノリで書いたので、明日になったらここが追加したい!ここを書き替えたい!というところが見つかるとは思いますが、矢花くん20歳の誕生日を迎えたわたしの素直な気持ちなので残しておきます。推敲もろくにしていないので読みづらいけどそこはご愛敬ということで……。

 

矢花くんにとってこの1年がどんなものだったかはわかりませんが、彼の影響力が日増しに強くなっていくのをいちオタクとして肌で感じていました。矢花くんの才能や努力に対しての賞賛だけではなくて、批判めいたものも見かけました。それに対していちいち動揺して悲しくなったこともあったし、マイナスな感情を抱いてしまったこともあります。でも、こんなに自分の感情を揺さぶられてしまうアイドルは矢花くんが初めてでした。今まではもっと、ポジティブに楽しくお花畑にオタクをしていたはずで、それもすごく楽しくて、でもやっぱり、今のわたしは矢花くんを応援している瞬間が心の底から幸せです。矢花くんのインタビュー記事や動画を見るたびにほんとうに幸せな気持ちになるし、好きだなあと思います。矢花くんが矢花くんの美学のもとでやりたいことをやってくれるなら、わたしもできる範囲で一生懸命推したいし、矢花くんの見つめている先を一緒に見つめたいし、矢花くんの行く先についていきたい。矢花くんがアイドルでいてくれる一瞬一瞬を、ひとつも零さずに焼き付けたい。こんなに重いオタクで申し訳ないなと思いつつ、重くなくなるのは当面無理そうなのでこのまま応援していく所存です。ほんとうにごめんなさい!好きです!!!!!

 

最後に改めて。

矢花くん、お誕生日おめでとうございます。

生まれてきてくれてありがとう。今までずっとアイドルでいてくれてありがとう。これからもアイドルでいようとしてくれてありがとう。たくさんの幸せをありがとう。

20歳になった矢花くんが、どうか、これからの1年とその先もずっと、幸せでありますように。

 

2020/08/10 るるこ

 

 

※おまけ※

参考までに友人に聞いてみた矢花くんの好きなところ

・離婚届丁寧に書いてくれて、ちゃんと養育費払ってくれそうなところ(橋本担)

広瀬すずに似てるとこ(猪狩担)

・めちゃくちゃ不憫体質そうなところ(渡辺担)

見てわかる通りわたしの虚妄に影響されまくっていたので参考にはなりませんでした。ご協力ありがとうございました!!!矢花くんがめっちゃかわいい顔してるとき広瀬すずに似てると思うからみんな見てほしいです。離婚したいのはわたしの虚妄ですごめんなさい。不憫体質は、まあ、そう。

 

 

 

あなたの形にはなれなかった(虚妄文)

 

矢花くんに失恋したい。

 

去年の夏に矢花担になり、日々矢花くんの魅力にのたうち回っているわたしの虚妄の行きつく場所は、何度考えてもそれだった。

クラス替えで矢花くんの名前を見つけてときめきたい。でも、いざ隣の席になってみたら、普通に彼女の話をされて失恋したい。矢花くんと同じ軽音部に入ってギターを教わりたい。でも、文化祭で他校のかわいい女の子に手を振るところを見て演奏中に失恋したい。同じサークルの矢花くんと紆余曲折あって無事付き合って結婚したい。でも、どうしてもやりたいことがあるんだ、俺は不器用だから大事なものは一つしか抱えられない、って伏し目がちに告げられて離婚届をテーブルの上に置かれたい。

たぶんこれは、「矢花くんと付き合いたい」という純粋なリアコ人格と「矢花くんの人生を自分のものにするなんておこがましい(できないのはわかってるけど!)」という謎の人格が変な感じで組み合わさった結果だと思うのだが、それはさておいて。

 

2020年6月2日、火曜日。

矢花くん(と小川くん)が、とんでもない(褒めてる)動画をIsland TVにupした。

 

 

どれくらいとんでもないのかは、実際に見ていただくのが一番だと思うので特に述べないが、とにかくとんでもない。それを見たわたしのツイートがこちら。

 

 

 

 

 

推しの動画が上がったらとりあえず何回か見て、スクショして、Twitterでスクショ貼りながら呟いて、というのがいつものわたしのパターンなのだが、それすらままならなかった。リアルに動悸が止まらなくて、死ぬのかな?と思った。マジで。

バイトを挟んで数時間後に二回目を見たときも息切れしたので、これは見たらだめなやつだと判断した。でも見たい。どうしたら見られるかなと思ってもうひとりの推し・将聖くんの写真を見てから再生してみたけど、かわいさとの落差で余計しんどかった。もうだめだ、カメラロールにある矢花くんの写真だけで息が止まる。

よし、この前の弾き語り動画でリハビリしよう。

写真を見るだけでやっとなのに、どうしてそんな自ら死地に赴くようなことを…と思わないでもないが、そのときのわたしは「『Share our heart 』なら幸せなラブソングだから癒しになるぞ」とでも考えていたのだと思う。

で、その流れで「PASSWORD」も聴いて、それから気づいた。

 

 

「PASSWORD」で強引に暴かれたあと「Share our heart」で愛をあたため合って、わたしは矢花くんと幸せになったはずだった(虚妄)*1。でもここにきての「Master Key」ってめちゃくちゃ不穏じゃん…………。

 

というわけで、止まらなくなった虚妄をブログにしました。最初に書くのは沼落ちブログのはずだったのに。

 

 まず「PASSWORD」。ここから矢花くんとわたしの関係は始まったんだな…(虚妄)。

先に述べておくが、これは弾き語りではなく矢花くんが「ベースを聴かせたい」という目的でupしてくれた動画である。

 

 

ここでポイントになるのが、「矢花くんは歌っていない」つまり「言葉にはしていない」ということ。虚妄においてもこれを生かしていきたいので、矢花くんのこの感情をわたしは知らないという前提に立つ。ついでに弾き語る矢花くんクソしんどいのでバンドマンの矢花くんが謎の美女(?)に片思いしているという設定。わたしは美女になりきるけど、読んでいるあなたも美女になってくれてもいいし(???)通行人をやってくれてもいいです(?????)。

 

ここでサヨナラ拒んだくせに

重ねたグロス 気づいているよ

腰を抱いたら 溶け出しそうな

潤んだ瞳 君のSignal

 

二人きりで片思いの相手と会う矢花くん。サヨナラを拒む相手に、矢花くんはたぶん優しい声で「明日も早いからもう帰らないと」って言うけど、心の中で「気づいているよ」と囁く。キスをしたときに他の男の匂いでもしたのかな……。

後半にあるように最初は行きずりのつもりだけど、もう引き返せないところまで来ている。だから女は腰を抱かれて「溶け出しそうな潤んだ瞳」で矢花くんを見る。彼はそのSignalに気づいているのに、言葉にはしてくれない。

 

Wow wow wow wow wow wow

Hey baby what it that for?

Wow wow wow wow wow wow

Please tell me what do you want?

 

直訳すると「何のために?」「何が欲しいか教えてくれないか」というような意味になるので、自分に縋るくせに他の男の気配を漂わせる想い人に戸惑っていることが読み取れる(虚妄)

 

花びら解いていくように

Dressの奥を暴きたい

リビドーのまま抱き寄せて口づけて

引き返せない夜をはじめよう

声にならぬ溜め息で啼いてみて

手と手絡め Dancing in the night Oh

 

リビドー(衝動)のままに口づける二人。

矢花くんは相手の気持ちがわからないけど、矢花くんも口に出さないから相手も彼の気持ちはわからない。お互いの気持ちを隠したまま抱き合って一晩を過ごす。

 

君の理性 閉ざすDoor

解き明かして PASSWORD

本当も嘘も 名前も過去も

脱ぎ捨ててみな 窮屈だろ?

理由も意味も 後付けでいい

今は感じて 僕のSignal

 

それまでは決定的なことは何も言わず、自分の感情は押し殺していた矢花くんが「今は感じて」と(声に出していないとはいえ)言っているのがやばい。相手が何者だとしても、何を考えていたとしても、とにかく「今は感じて 僕のSignal」。

 

Wow wow wow wow wow wow

Hey baby what it that for?

Wow wow wow wow wow wow

Please tell me what do you want?

余所行きのMask外して

核心突いてあげるよ

 

さっきと同じ問いかけも、「核心突いてあげる」という挑戦的な一言で、一気に戸惑いから確信へと色を変える。おそらく夜を過ごしたことによって、相手の気持ちが自分に向いていることを矢花くんが理解し、美女が矢花くんを振り回すという構図が逆転。

 

トリガー引いて てっぺんまで撃ち抜いて

誰も知らない君へ導くよ

子どものように欲しがって 夜明けまで

鼓動重ね Dancing in the night Oh

本当の君 隠すDoor

弾き出して PASSWORD

 

さっきとは打って変わって強気な口調。「誰も知らない君へ導くよ」っていうのが、女が漂わせていた他の男の気配への当てつけだと思うとしんどいofしんどい(虚妄)

 

はじまりはそう 行きずりの愛だって

胸に宿った熱は 消えやしない

手を離せば 別々の朝だって

必ずまた求め合う

リビドーのまま引き寄せて 揺れてみて

僕だけが知る 君のPASSWORD

望み通り何度でも 解除して

触れてあげる Dancing in the night Oh

 

ダメ押し!!!!

別々の朝を過ごすものの、相手の気持ちが自分へ向いていることを確信した矢花くんは、他の男のことなど一蹴して「僕だけが知る」と言い切る。

「望み通り」と言っている通り、相手が本心では暴かれたいと思っていることを理解しているし、何度逃げても「触れてあげる」。「何度でも」と下手に出ているように見せかけて、完全に女が矢花くんの手のひらの上。

 

君の理性 閉ざすDoor

解き明かしてPASSWORD

本当の君 隠すDoor

弾き出してPASSWORD

 

この中では二人がどうなったのかがわからない。

しかし、このあとに弾き語りの『share our heart』がupされる。

 

 

ここまで読んでいる人は相当暇だと思うのでとりあえずこれを聴くんだ(暇じゃない人はブラウザバックがおすすめ)(ここから先も何の生産性もない文章が続くよ)。

 

さて、前回どうなったのかわからないまま幕を閉じた二人の関係性。

 

朝焼けが涙ごと包んでいく

すれ違う昨日ごと 洗い流してくれるように

 

えっ…………幸せになってる…………。

他の男のところに行ったり、本心を伝えなかったりしていなかった二人が、穏やかな朝焼けに包まれているなんて…。しかも矢花くんは「弾き語り」をしている、つまり、「声に出して気持ちを伝えている」。すれ違っていた昨日のこと、いろいろな誤解をちゃんと言葉にしようって言ってくれてる…(虚妄)

 

不器用な言葉よりも つないだぬくもりで

また強くなれそうさ

そばにいる それだけでやわらかな気持ちになる

今も これからも

 

言葉にしなかったことですれ違った二人だから、「不器用な言葉」なんかよりも「つないだぬくもり」を大切にしたい。ここでいう「ぬくもり」は夜を過ごすみたいな短絡的なことではなくて、手を繋いだり触れあったり、むしろ身体的接触がなくても感じられる精神的なぬくもり。駆け引きをしていた矢花くんは相手のぬくもりを感じて、強くなれそうだと笑う。めちゃくちゃ穏やかで優しくて砂糖菓子てんこもりか?みたいな笑顔を浮かべてる(虚妄)

何よりも、相手を振り回すばかりだった二人が、そばにいることで「やわらかな気持ち」を感じているのが幸せな証拠。ついでに「今も これからも」ってナチュラルに未来を縛ろうとする矢花くん。

share our heart

心ごと分け合えるなら 他に何も欲しくはないさ

君の夢も抱いて

 

バンドマンで大きな夢を抱いている矢花くん(設定)が、自身の夢だけではなくて「君の夢も抱いて」と歌う。めちゃくちゃ幸せだしめちゃくちゃ良い彼氏だな…。

 

sharre our heart

同じ未来を見つめてたい

終わることのない旅でも

あたため合う愛を share our heart

 

ハッピーエンドですね!!!!愛をあたため合って二人で幸せに暮らそう!!!!!!おしまい!!!!!!!!

って言えた。2020年6月1日までなら。

でも矢花くんが『Master Key』を歌ってしまったので、不穏まっしぐら。

「他に何も欲しくはないさ」って歌っておきながら「君の夢抱いて」って自分の夢を諦められない矢花くんだから、亀裂が入ってしまった原因はきっとそれだね…(虚妄!)

今回は小川くんとのセッションなので、他の男=小川くんということで、歌には矢花くん目線だけではなく小川くん目線も入ってくる。ドロドロだね!他の男は任意で思い浮かべてもらってかまいません(?)。

 

くちづけ交わしたら はじまった

目覚めても 側にいたいね(小川)

 

出だしから他の男と関係を持っている。矢花くんが好きになってしまった相手、とんでもないな。

 

Kiss is a master key,

unchained melody,

endless ecstasy

cause I love you

Kiss is a master key,

unchained melody,

endless ecstasy love(二人)

 

ここを二人が背中合わせで歌っているのが、一人の女を巡るドロドロの三角関係の始まりを予感させる。関係ないけど矢花くんの上ハモめちゃくちゃ上手くて何回聴いても死ぬ。

 

誰かのつづきを 探しているらしい

北風のせいで 気持ちは感じやすい(小川)

 

幸せだったはずなのに、他の男で矢花くんのつづきを探す女。たぶん矢花くんのバンドが売れ始めて忙しくなってあんまり会えなくなったあたりで、昔の男に出会ってしまったとかそんなところ。

 

もうこれ以上 悲しまないで

I can do now? 呟いた時(矢花)

 

悲しませたくない矢花くん。でもバンドという夢も捨てられない。他に何もいらないって言ったけど、やっぱり諦めることはできない。俺になにができるだろう?女に届かない呟き。

 

思わず僕は 見え透いた その場しのぎのキスで

違う鍵穴とわかり 君をこじ開けた

それから 夜の闇 他には何もなくて(二人)

 

矢花くんという彼氏がいながら、他の男に身をゆだねる彼女。浮気相手も矢花くんも女とキスをして「違う鍵穴」だと感じる。矢花くんは以前と変わってしまった彼女に違和感を覚え、浮気相手は彼女が矢花くんを想っていることを知る(加速する虚妄)

 

二人だけの部屋 やさしさで(小川)

 

与えられるものはやさしさだけだと歌う浮気相手(小川くんごめんなさい)。

 

そっとドアをしめた(二人)

 

浮気相手からも彼氏からも取り残される女。失恋の匂いがしてきたぞ……!

 

祈りのように 抱いたのに

包まれていくように

君の胸の中 深くに 僕は沈んだ(矢花)

 

関係性が変わってしまったことに気づいている矢花くんは、駆け引きとして過ごした夜や穏やかな幸せの中で感じたぬくもりを想いながら「祈りのように」彼女を抱く。このときの矢花くんの歌い上げる表情が切なくてエロくて死ぬ。「切なさ」と「エロ」をあんなに表情で表現できるひとをわたしは他に知らない……。

二人でぬくもりを重ねるのではなく、「君の胸の中」に矢花くんが一方的に「沈んだ」。沈むというと、暗い沼などが連想される。ずぶずぶと落ちていく。明るい未来が見えない。失恋の匂いしかしない。

 

心が開いたのに キスをやめられなくて
二人だけの部屋 吐息で
窓ガラスがくもった(小川)

 

だからといって浮気相手と幸せになれるのかというとそういうわけでもなく、心を開きかけた女が、それでもやっぱり矢花くんを忘れられないことを知り、かき消すようにキスをする。くもった窓ガラスも暗い。失恋……。

 

思えば君は 受け止めた 唇で確かめて

同じ鍵穴に変えて 僕を受け入れた

なおさら 夜の闇 他には何もなくて(二人)

 

浮気相手を「同じ鍵穴に変えて」受け入れたのは寂しさを紛らわすためだったとしても、矢花くんも女が「僕を受け入れた」と歌う。つまり。

彼女の鍵穴はもともと矢花くんの形をしていなかった。二人は出会って恋をしてつかの間の幸せを手に入れたけれど、それは彼女が「同じ鍵穴に変えて」受け入れたからであって、二人はパズルのピースのようにぴったりはまる存在ではなかった。だから、矢花くんが夢を追いかけてほんの少しよそ見をしただけで、夜の闇のように、「他には何も」なくなってしまった(虚妄が止まらない)

 

二人だけの部屋 ぬくもりで

そっと鍵をかけた(小川)

 

彼女は結局浮気相手が鍵をかけて閉じ込めるための偽りの「ぬくもり」を選び、矢花くんのもとからいなくなる。

 

Kiss is a master key,

unchained melody,

endless ecstasy

cause I love you (矢花)

 

まだ彼女を忘れられない矢花くんは、「つながらないメロディー」=かけてもつながることのない番号に電話をかけつづける。部屋の片隅に置かれたベース。二人でしたキスの思い出。虚しく震えるスマートフォン。いつまでも続くように思われたエクスタシー。

彼女はどうしても矢花くんをブロックできないまま、電話がかかってくるたびにスマホを見つめる。矢花くんの形にはなれなかった自分。いつもどこかいびつだったキス。

 

Kiss is a master key,

unchained melody,

endless ecstasy love(二人)

 

こうして二人は少しずつ互いを忘れたふりをして、けれど時折思い出しながら生きていく……(虚妄)

 

 

酷い。あまりにも、虚妄が過ぎる。ひどい。

でもストーリーがわたしのなかで出来上がってしまい、どこかに吐き出さないと死ぬと思ったので書くしかなかった。矢花くんはこの男に失恋したいランキングわたし部門堂々の第一位だから仕方ない。

他の男と人並みに恋をするけど矢花くんに未練ありまくるせいで幸せになれない人生を過ごしたかった。以上です。

 

(たぶんいないと思うけど)最後まで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました!!!!!なんかほんとすいません!!!!!!!!Master Key聴いて~~!!!!!

 

 

 

*1:矢花くんは「White X'mas」も演奏してるけどあれはどっちかといえば和田くんをメインにしたいのかなと思うので今回は置いておく